約20年前に過敏性腸炎と診断された私が今までを振り返って考えてみた。
過敏性腸炎っていうのは、大腸に異常がないのに、お腹の痛みや調子が悪いのが続いて、それに関連して便秘や下痢などのお通じの異常が数か月以上続く状態のことをいうそうです。過敏性大腸炎、過敏性腸症候群とも呼ばれているそうです。
私の症状もそんな感じです。約20年の間、症状が酷くなったり軽くなったりを繰り返しています。
2020,2,17 追記
十代の頃から過敏性腸症候群だったけれど、前職をしていた頃は特にストレスが多かったので、特に酷くて毎日下痢してるのが普通になっていました。
環境を自分が過ごしやすいものに変えたり、時間をかけて食生活を見直したりしたら、自然と自分に優しい考え方ができるようになり、その後は過敏性腸炎の症状は落ち着いています。
一時的に良くなっているだけで、また何かあったら悪化するかもしれませんが、まとまった期間、お腹の調子が良いのは過敏性腸症候群になってから初めてです。
私がどうして腸内環境を大切にしはじめたかというと?
毎日完璧にではないですが、普段から腸内環境を整えることを意識した食事をしています。
どうして私が腸内環境を綺麗にすることにこだわっているかというと、腸内環境は自律神経と密室な関係があって、お互いに影響し合っているのではないかと考えているからです。
腸内環境が良くなれば、自律神経もよくなる。自律神経が良くなれば、腸内環境がよくなる、と思っています。
なぜそう思うかというと、私自身が身をもって体感したからです。
私が過敏性腸炎を発症したのは、中学1年生の時でした。あの頃は、毎朝お腹が痛くてトイレから出られなくて、やっとの思いでトイレから出て登校していました。歩いて学校にむかっている途中に何度も脂汗が出てくるような激しい腹痛に襲われて動けなくなっても気力を振り絞ってなんとか毎日学校に行っていました。当時、小学生の頃から仲が良かった友達(Aさん)と一緒に登校していたんだけれど、痛みが襲ってくるたびに何度も立ち止まるので、毎日私のせいで遅刻ギリギリになっていました。申し訳なくて「先に行っていいよ。ごめんね」と何度も言いましたが、優しいAさんは一緒にいてくれました。自分がイジメられていることをAさんにだけじゃなくて誰にも話してなかったのでクラスが別だったAさんは知らなかったと思います。
そして、ついにある日Aさんは怒って先に行ってしまいました。クラスも部活も違ったので接点がなくて、私も怒っているAさんがいるクラスに行ってもう一度謝る気力も勇気もなくて、その後すぐに不登校になり、Aさんとはそれっきりです。たぶん、日中は問題ないように見えるのに登校するときだけ毎日お腹が痛くて歩けなくなる私が理解できなくてAさんは私が嘘をついていると思って怒ったんじゃないかなと思います。お腹を押さえてうずくまりながら見送ったAさんの後ろ姿を今でも覚えています。
その後も私の場合は、ストレスが酷い日は(ストレスが加わると)症状が酷くなって、ストレスがなくなると「さっきの腹痛はなんだったの?」とい言いたくなるくらい良くなる、という症状の特徴があります。過敏性腸炎の症状が酷い時は、トイレの場所を把握してからでないと行きたくないし、不安すぎて行けない、と思うくらい辛かった時もありました。
発症した日から約20年もそんな腸さんとお付き合いしてきたので、それが普通になりかけてきましたが、やっぱり不便なんですよね。。特に人と居る時とかは、嫌だなあって思います。一応、私も女子なので「こいつ何回トイレいくんだよ。しかも時間かかり過ぎじゃない?」みたいに思われるのは恥ずかしい・・。気にしすぎかもしれませんが💦
あと、ストレスフルな日が続いている朝とか・・トイレから出られなくなってしまうことが多いので、その分早めに起きなくちゃいけなくて睡眠時間が削られるという・・。しかも早く起きたくせに時間ギリギリまでトイレから出られない事が多くて焦ります。負のスパイラル・・(´。・ω・。`) ゔゔ・・。
発症してからのそんな約20年間を振り返ってみると、やっぱり何度も同じ事言っちゃうけれど、ストレスが引き金となって症状が重くなったり軽くなったりしているんです。過敏性腸炎はもともとそういうものなので、今までそれについては特別に考えたことはありませんでしたが、これって、自律神経が大本の原因なんじゃない?と勉強を重ねるうちに気づいたんです。私がそう結論付けただけで、本当にそうかどうかはわからないけれど。
私が勉強したところによると、腸のぜんどう運動を支配しているのは副交感神経なんです。反対に、人はストレスを感じると交感神経が優位になるそうです。
副交感神経というのは、簡単にいうとリラックスしている状態のことをいいます。寝ている時とかです。ストレスが多い時は、寝る前にいろいろ考えすぎてしまって上手く眠れなかったり、眠れたとしても神経が興奮してしまって眠りが浅くなりやすくなったり、ストレスのせいで必要以上に緊張状態が続く(交感神経が優位な状態が続く)から、そのせいでうまく腸が働かくなってしまうのかなって思いました。でも、ウンチを体の中にずっとは溜めておけないから、下痢というカタチで出てくるのかな・・と考えています。
食事改善をしたり、栄養について勉強していく中で、自分考えではありますが、今までの約20年間分の腹痛の苦しみが腑に落ちました。
診断していただいた当時の主治医は「ストレスが原因だよ」と言っていたけれど、なぜストレスがいけないのか、ストレスがどんな風に腸へ悪影響を与えるのか、を自分で知るまでは「本当は、お腹が痛くなるのは私の心が弱いせいなんじゃなかな」って、心のどこかで自分を責めている自分がいました。
その時は気が付かなかったけれど、自分を自分で責める事って、それだけで物凄いストレスになっちゃってるんですよね。
やっぱりストレスがあることで、自律神経が乱れて、お腹が痛くなっていたんだ!!と心から思えたら、自分の事を許すことができました。許せたら、開き直って「私、お腹弱いんだよね!」と少しずつ人に言えるようになって、そうしたら少しだけ気持ちもお腹も楽になりました。
これは、勉強を重ねていくうちに知った事ですが、
腸は第二の脳ともいわれていて、神経伝達物質の幸せホルモンとよばれるセロトニンは、(セロトニンには、気分を安定させ、穏やかにする働きがあり、睡眠にも関係があります)腸の働きが鈍ると、腸の働きをよくしようと腸の神経系はセロトニンを分泌させて腸を動かそうとするそうです。一方、脳ではセロトニンが不足している状態になってしまうために、気持ちが安定しにくくなるそうです。
独学で勉強しているだけなので、本当かどうかはわかりませんが、でも、今までの自分の経験を振り返って考えてみたら、そうだったとしてもおかしくはないなって思っています。
実際に過敏性腸炎を発症した頃は、学校でいじめられていた他に(祖母はまだ健在でしたが他の部分で)家庭環境が悪かったです。その後にうつ病になったりして色々大変な状態でした。自分の考え方や環境要因のせいだと思っていましたが、(それもあったと思います)いまあの頃の事を思い返すと、過敏性腸炎を発症して暫くしてから、だんだん心も辛くなってきたように思います。(今はうつ病は治っています)
下痢を繰り返したことで腸内環境が悪くなって、セロトニンが不足した状態になり、そのせいで(それだけが原因ではないと思っていますが)心の状態も悪くなっていったのではないかと思っています。
そんな理由から、私は、腸と心と自律神経には親密な関係があると考えるようになりました。だから、腸内環境を整える食事を意識したり、心や体を整える生活や考え方を意識することで、自律神経が整いお腹の調子も良くなるのではないかと考えています。
腸内環境をととのえるのに必要なものは?
腸内環境を整えるのをサポートしてくれる栄養素は、発酵食品、善玉菌のエサとなる食物繊維、オリゴ糖、などです。
これは最近知ったのですが、便を柔らかくしたい場合は、水溶性の食物繊維を、便の量を増やして腸を動かしたい場合は、不溶性の食物繊維をとるといいそうです。使い分けできるなんて、食物繊維スゴすぎません!?(灬╹ω╹灬)過敏性腸炎持ちの人じゃなくても覚えておくと便利な知識かもしれないなと思います。
2021,06,16追記。
最近、過敏性腸炎には低FODMP食がいいらしいぞ、ということを知りました。詳しくはわかりませんが、特にガス型の過敏性腸炎の人に良いそうです。
私の場合は、ストレスやストレス耐性を低くしてしまう考え癖などを取り除く努力をしつつ、腸活を意識することで良くなりました。自分にはそれが合っていたと思っています。なので、私は低FODMPの食べ物も普通に食べていたけれど、食べ物に反応して症状が起きている人もいると思うので、もし、腸活をしてみても良くならない人は、低FODMP食を試してみるのもいいと思います。
まとめというか一言
わたしは腸美人になる!(ワンピース風