全粒粉でさつまいもと小豆のパウンドケーキを作りました。
神社に行った帰りに産直に寄って白いサツマイモを買ってきました。
サツマイモの品種が気になって調べてたら、たぶん「沖縄100号」か「護国芋」だろう・・ということがわかりました。戦中戦後の食糧難のときによく食べられていたそうです。他の品種に比べて甘味が少ないので、料理に使いやすいと感じました。先日はシチューにしてみて美味しかったです。今回はケーキにしてみました。
シチューの作り方は、コチラに書いています。↓
豆乳のチーズシチューの作り方。 - くまさんの健康ひとりご飯
【秋の味覚】サツマイモと小豆のパウンドケーキの作り方。
全粒粉は、パン用のものを使用しています。
材料
- サツマイモ 180g
- 小豆 100g
- 水 1リットル
- 無塩バター 75g
- きび糖 40g
- 常温の玉子 2個
- 全粒粉 90g
- ベーキングパウダー 4g
作り方
ザルに小豆を入れて水で洗います。
鍋に、小豆、水、を入れて弱中火で小豆が柔らかくなるまで茹でます。指でつまんで力を加えたら潰れるくらいの柔らかさになるまで茹でて冷ましておきます。
茹でている間に、サツマイモは、水で洗って皮をむいて芽をくり抜きます。両端を切り落とします。
適当な大きさに切って、水でサッと洗って濡れたまま耐熱容器に入れてラップをして500wのレンジで4分間加熱します。
レンジから取り出したら、熱いうちにフォークの裏で潰します。
濾します。
濾したもの。↓
耐熱皿にバターを入れて500wのレンジで20秒加熱します。ボウルに入れてなめらかになるまで混ぜます。
そこに、きび糖を加えてよく混ぜます。
別の器に玉子を割り入れて溶きほぐしておきます。それを少しずつ加えて混ぜます。分離しないように注意するはずが・・・見事に分離してしまいました。パウンドケーキが膨らまない原因になるので分離させないように気をつけてください。
気を取り直して、そこに、裏ごししたサツマイモを加えて混ぜます。
茹でて冷ましてお湯を切った小豆を加えて混ぜます。
そこに、全粒粉、ベーキングパウダー、を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。
混ぜたあと。↓
型に入れて、台から5cm浮かせて落とすのを数回繰り返して生地の中の空気を抜きます。
スプーンなどで中央に山をつくります。
170度に予熱したオーブンで50分焼きます。焼き時間はオーブンによって変わるので、様子をみながら焼いてください。これで完成です。
サツマイモと小豆の優しい味のケーキです。甘さ控えめで食べやすいです(*´ω`*)
今までに私が作った「体が喜ぶデザート」の作り方は、コチラから見れます。↓
体が喜ぶデザート カテゴリーの記事一覧 - くまさんの健康ひとりご飯
私の道しるべ。
私を育ててくれた祖母は、子供の頃にサツマイモをよく食べていたと話してくれたことがありました。料理をしながら祖母のことを思い出していました。
祖母には2人の子供がいるのですが、(私からみて父親と叔母さんです)2人がうまれる前に赤ちゃんを死産したときのことを小学生だった頃に祖母から聞いたことがありました。
妊娠中に体調の悪かった祖母は横になって過ごしていると、仕事から帰宅してきた祖父が寝ている祖母をみて怒って「何寝てるんだ!」といってけとばしたそうです。そのあと死産してしまったそうです。亡くなった小さな小さな赤ちゃんを祖母は一人で布にくるんで箱に入れた、と話してくれました。
私はその話を聞いて、まだ話の途中だったけれど、ものすごく祖父に腹が立って「じいじはなんでそんなことしたの?!じいじ酷い!!」と祖母に言いました。すると、祖母は一瞬「意外な反応」というような少しビックリしたような顔をしてから、ニコッといつもの花が咲くような明るい顔で笑いました。「じいじ、酷いかぁ」と言ってから「そういう時代だったの」と言いました。
「じいじが昔はそんなに酷い人だったなんて!私がじいじに言ってやる!」と言って怒りおさまらない私に祖母はもう一度言いました。「そういう時代だったの。いまはいい時代になったね」と言って幸せそうに笑っている祖母をみていたら、なんだか怒りは吹っ飛んでしまいました。
「そういう時代だったの」
あの頃はまだ幼くて想像できませんでしたが、いま思い返してみると、この言葉を笑って言えるようになるまで祖母はどれほどの苦労を重ねてきたんだろう、と思います。
私の知っている祖父は、優しくて、口下手で、ちょっと我儘で、控えめな人でした。そんな優しい祖父が自分が自分でいられなくなってしまう時代だから相当大変だったんだろうなと思います。祖母が言っていたように祖父が特別悪い人間だったわけではなくて、みんなが自分のことと生きていくことで精一杯な時代だった、んだと思います。
それでも、やっぱり私が祖母の立場だったら「そういう時代だったの」だなんてなかなか言えないだろうなぁ、って思います。あの時の祖母を思い返すと、自分や誰かのせいにも、他の何かのせいにもしないで、ただ真っすぐと起きた出来事を受け止めていたように感じます。その上で「今が幸せ」だと笑っていました。自分を責めたり、誰かを責めたり、世間を責めたり、自分が信用できなかったり、人が信用できなかったり、そういう沢山の悲しい葛藤を乗り越えたあとの言葉なんだろうな、って思います。
私は祖母のいう「いい時代」に産まれて育ったのに許せないことがたくさんあります。そんな自分をなんだかな、と思うと同時に、祖母は私の道しるべだなと思います。祖母のような、強くて、逞しくて、しなやかで、優しい心の人になりたいです。
私の頭の中。↓
辛さから抜け出すための考え方 カテゴリーの記事一覧 - くまさんの健康ひとりご飯
まとめというか一言
食べやすい大きさに切ってラップに包んで冷凍保存しました。